FANG+構成銘柄のローリングリターンを比較|最も”安定”して強かった銘柄は?

FANG+構成銘柄のローリングリターンを比較|最も”安定”して強かった銘柄は?

FANG+の構成銘柄10社は、それぞれ異なるビジネスモデル・成長フェーズ・ボラティリティを持っています。

このうち「どの銘柄が強いか」は投資家なら誰もが気になるテーマですが、単年のリターンランキングだけで判断するのは危険です。

何故なら、たまたまその年に市場のテーマと合致しただけかもしれないからです。

ドンヨーク

そこで今回は、ローリングリターンを使ってFANG+の構成銘柄のリターン分析を行います。

ローリングリターンは「どの時期に買っても、一定期間保有した場合のリターンがどの程度だったか」を可視化できる指標です。
これにより、「たまたま強かった銘柄」と「継続的に強かった銘柄」を明確に区別することができます。

本記事の内容を読むことで、以下のことがわかります。

・長期的に高いリターンを出し続けた銘柄
・いつ買っても安定してプラスになりやすかった銘柄
・リターンのブレが大きかった銘柄

結論を先にお伝えすると、NVDAが全期間・全指標で圧倒的な1位でした。

ドンヨーク

リターンの大きさに加えて「安定感のある銘柄」「波が大きい銘柄」なども浮き彫りになりました。

ぜひ、そのデータをじっくりと見てみてください。

目次

ローリングリターンとは?

ローリングリターンは、一定期間をずらしながら計算したリターンのことです。

例えば、5年・年率ローリングリターンは、任意の5年間の年率平均リターン(CAGR)を毎月ずらして計算した時系列データです。

  • 2011年1月~2016年1月 の年率平均リターン
  • 2011年2月~2016年2月 の年率平均リターン
  • 2011年3月~2016年3月 の年率平均リターン
  • …(以降、毎月ずらして計算)

このように、計測期間を毎月ずらしながら連続的に計算したものがローリングリターンです。

通常のリターン表示は「現在から過去〇年のリターン」のように固定された視点で示されます。

一方、ローリングリターンは「あらゆる買い時を想定した場合のリターン分布」を示してくれます。

この平均値(AVE)・最大値(MAX)・最小値(MIN)を見ることで、リターンの水準だけでなく、ブレの大きさ(リスク)まで一度に把握できるのが最大の特徴です。

今回の検証内容(対象銘柄・集計期間)

2026年5月現在、FANG+構成銘柄10社は以下のとおりです(上場日が古い順)。

ティッカー企業名上場日
AAPLアップル1980年12月12日
MUマイクロン・テクノロジー1984年6月1日
MSFTマイクロソフト1986年3月13日
AMZNアマゾン1997年5月15日
NVDAエヌビディア1999年1月22日
NFLXネットフリックス2002年5月23日
GOOGLアルファベット2004年8月19日
AVGOブロードコム2009年8月6日
METAメタ・プラットフォームズ2012年5月18日
PLTRパランティア・テクノロジーズ2020年9月30日
FANG+構成銘柄10社と上場日

このうち、PLTR(パランティア)は今回の検証対象から除外しています。

その理由は、2020年上場と比較的新しく、長期のローリングリターンを他銘柄と同条件で算出するには株価データが不足しているためです。

よって、本記事ではPLTRを除く9銘柄を分析対象とします。

また、ローリングリターンの比較期間は、2013年1月〜2026年4月(約13年4ヶ月)に統一します。

9銘柄のなかで最も上場日が新しいMETAの上場が2012年5月であることを踏まえ、全銘柄のデータが揃う2013年以降を起点としました。
これにより、すべての銘柄を同じ土俵で比較できます。

この条件のもと、以下の3つの問いに答えることが本記事の目的です。

  • 長期的に高いリターンを出し続けた銘柄はどれか
  • いつ買っても安定してプラスになりやすかった銘柄はどれか
  • リターンのブレ(上振れ・下振れ)が大きかった銘柄はどれか

検証にはPortfolio Visualizerを使用し、各銘柄のローリングリターンを計算します。

なお、Portfolio Visualizerでは一度に比較できる銘柄数が3つまでとなっており、グラフ表示についても3年・5年ローリングリターンのみ対応しています。

そのため、本記事では3銘柄ずつグループに分けて結果を掲載し、グラフは5年ローリングリターンのみ示します。
数値データ(AVE・MAX・MIN)については、1年・3年・5年・7年・10年の全期間分を表にまとめています。

MSFT・AAPL・GOOGLの計算結果

まずは、FANG+の中では比較的安定した値動きで知られる3銘柄——マイクロソフト(MSFT)・アップル(AAPL)・アルファベット(GOOGL)のローリングリターンを見ていきます。

ローリングリターン・グラフ(5年)

MSFT/AAPL/GOOGL 5年ローリングリターン
MSFT・AAPL・GOOGL 5年ローリングリターン

グラフの見方として、たとえば「2018年1月」の点は、”2013年1月~2018年1月の5年間における年率平均リターン(CAGR)”の値がプロットされています。

グラフより、MSFTとAAPLが比較的近い水準で推移していることがわかります。
また、いずれの期間も+10%以上をキープしており、安定感があります。

一方、GOOGLは3銘柄の中で一貫して低位に位置しています。
2018〜2019年を見ると、5年CAGRが一時マイナス圏に沈んだ局面もありました。

ただし直近1年の5年CAGRは、GOOGLがMSFT・AAPLを上回っており、急成長が見られます。

数値データ

スクロールできます
ローリング期間MSFTAAPLGOOGL
-AVEMAXMINAVEMAXMINAVEMAXMIN
1年27.8%67.2%-29.4%29.0%149.7%-26.4%20.9%143.2%-54.5%
3年27.7%50.8%7.7%26.4%66.8%8.9%17.7%53.5%-11.4%
5年29.1%43.0%10.4%28.6%45.5%13.1%18.2%30.1%-1.5%
7年29.7%36.3%18.8%29.6%36.4%23.2%18.2%30.6%5.6%
10年27.3%29.7%22.5%26.2%31.8%21.3%16.9%27.1%8.4%
MSFT・AAPL・GOOGL ローリングリターンのCAGRデータ

数値データから最も注目すべきポイントは、MSFTとAAPLの「負けにくさ」です。

3年以上のローリングリターンを見ると、MINが一貫してプラス圏を維持しています。
これは「2013年以降のどのタイミングで買っても、3年以上保有すればプラスになった」ことを意味します。

また、10年のMINを見ると、MSFTは22.5%、AAPLは21.3%であり、「どこで買っても10年保有すれば20%以上の年率リターンを得られた」ことがわかります。
長期投資との相性という観点では、今回の9銘柄の中でも特に優秀な部類に入ります。

一方GOOGLは、全期間においてAVEが他と比べて相対的に低いです。
MINを見ても、3年で-11.4%、5年で-1.5%と、他の2銘柄より下振れリスクが大きい印象を受けます。

  • MSFTとAAPLは、10年ローリングのMINが20%超——つまり、2013年以降は最悪のタイミングで買っても10年保有すれば年率20%超のリターンが得られた
  • GOOGLは直近数年の株価が急成長しており、AI関連への期待から投資家の注目も高まっているが、過去のローリングリターンという観点ではやや控えめな結果となった

META・AMZN・NFLXの計算結果

続いて、メタ・プラットフォームズ(META)・アマゾン(AMZN)・ネットフリックス(NFLX)の3銘柄を見ていきます。

この3銘柄はいずれも「プラットフォーム型ビジネス」という共通点を持ちながら、ローリングリターンの特性は大きく異なります。

ローリングリターン・グラフ(5年)

META/AMZN/NFLX 5年ローリングリターン
META・AMZN・NFLX 5年ローリングリターン

5年ローリングリターンのグラフで最も目を引くのは、2018年〜2019年のNFLXの突出した高さです。
この時期はストリーミング市場の急拡大を背景に、5年リターンが60%台に達する局面がありました。
しかしその後は急低下し、2023年にかけて一時0%近辺まで落ち込んでいます。

META2022〜2023年にかけて5年ローリングリターンが大きくマイナス圏に沈みました。
同社がメタバース投資で市場の失望を買い、株価が約75%下落した時期と重なります。
その後は「効率化経営」への転換で急回復し、ここ数年は5年ローリングで20%前後の年率を維持していましたが、直近は低下傾向にあります。

AMZNは3銘柄の中で最も安定した推移を見せており、大きな上振れも下振れも比較的少ない動きが続いています。

3銘柄に共通するのは、2018年頃と比較してローリングリターンが全体的に低下傾向にあるという点です。

数値データ

スクロールできます
ローリング期間METAAMZNNFLX
-AVEMAXMINAVEMAXMINAVEMAXMIN
1年37.1%223.4%-71.2%29.7%117.8%-49.6%43.7%297.6%-66.9%
3年25.0%91.3%-21.4%26.8%60.0%-7.2%31.3%105.3%-21.9%
5年20.0%51.1%-12.4%26.0%48.3%4.5%28.0%70.8%0.2%
7年19.8%37.4%-1.3%25.7%43.1%11.9%26.8%57.9%9.3%
10年21.8%27.7%16.3%24.8%30.3%20.9%27.9%36.4%23.4%
META・AMZN・NFLX ローリングリターンのCAGRデータ

AMZNは、7年MINが11.9%、10年MINが20.9%と、「長く持てば報われやすい銘柄」としての特性が数字に表れています。
保有期間が長くなるほど下振れリスクが小さくなるという、長期投資家にとって理想的な挙動です。

NFLXも同様に、保有期間が長くなるほどMINが安定的に高まっています。
特に10年ローリングでは、AVE・MIN・MAXのすべてで、ここまで取り上げた6銘柄の中でトップの成績です。
ただし、1年・3年の短い期間ではMINがそれぞれ-66.9%・-21.9%と大きく沈む局面もあり、短期では当たり外れが顕著な銘柄でもあります。

METAは3銘柄の中で最も振れ幅が大きい印象です。
1年MAXが223.4%に達する一方、1年MINは-71.2%と大きく沈んでいます。
5年でもMINが-12.4%とマイナス圏であり、買うタイミングによってリターンが大きく変わるという特性があります。

  • AMZNとNFLXは、5年以上保有すればほぼプラスになる「時間が味方する銘柄」
  • METAは爆発的な上振れを持つ反面、下振れリスクも大きい「ハイリスク・ハイリターン型」
  • 3銘柄とも、2018年頃と比較してローリングリターンが全体的に低下傾向にある

NVDA・AVGO・MUの計算結果

続いて、エヌビディア(NVDA)・ブロードコム(AVGO)・マイクロン・テクノロジー(MU)の3銘柄を見ていきます。

この3銘柄はいずれも半導体関連という共通点を持ちますが、ローリングリターンの特性は大きく異なります。

ローリングリターン・グラフ(5年)

NVDA/AVGO/MU 5年ローリングリターン
NVDA・AVGO・MU 5年ローリングリターン

5年ローリングリターンのグラフを見ると、全期間において3銘柄すべてがプラス圏で推移しています。
つまり、いずれも2013年以降のどのタイミングで買っても5年保有すればプラスの年率リターンが得られた銘柄です。

その中でもNVDAの強さは別格です。
大きな波こそありますが、どの期間を切り取っても一貫して高い水準を維持しており、2024年にかけては5年年率リターンが100%超に達する局面もありました。

AVGO全期間で安定した高いリターンを維持しており、2023年以降は上昇傾向が続いています。
NVDAと比べて推移は穏やかですが、着実にリターンを積み上げており、グラフからも底堅さが見られます。

MUは推移が荒く、半導体市場のサイクルに応じた上下動が目立ちます。
5年リターンが0%近辺まで落ち込む局面もありましたが、直近では急回復しています。

数値データ

スクロールできます
ローリング期間NVDAAVGOMU
-AVEMAXMINAVEMAXMINAVEMAXMIN
1年85.2%276.3%-50.3%51.3%151.1%-17.5%47.0%573.7%-65.3%
3年72.4%148.7%28.7%41.7%102.3%6.2%20.8%101.2%-3.2%
5年66.3%100.7%21.4%36.8%63.9%16.2%21.4%53.8%2.7%
7年63.8%81.5%51.3%35.6%54.1%23.4%20.5%43.6%7.7%
10年69.0%80.6%48.3%39.1%44.6%32.8%20.2%47.7%9.4%
NVDA・AVGO・MU ローリングリターンのCAGRデータ

数値データで見てもNVDAの異次元性が際立ちます。
ローリングリターンは、短期・長期すべての期間でトップのAVEを記録。
また、10年のMINが48.3%——つまり、「2013年以降のどのタイミングで買っても、10年保有すれば年率48%以上のリターンが得られた」ことを意味します。

AVGOはNVDAの陰に隠れがちですが、単体で見れば非常に優秀な銘柄です。
7年MINが23.4%、10年MINが32.8%と下振れリスクが小さく、MSFT・AAPLに匹敵する安定感を持ちながら、リターン水準はそれらを大きく上回っています。
「高リターン×安定」という観点では、今回9銘柄でNVDAに次ぐ存在といえます。

MUは、1年MAXが573.7%と、9銘柄の中で飛び抜けた数字を記録しています。
これは近年のAI向け半導体需要の急拡大を背景としたメモリ市場の回復局面で生じたものです。
しかしその反面、1年MINは-65.3%、3年MINも-3.2%とマイナス圏に沈む局面があり、リターンのブレが非常に大きい銘柄です。

  • NVDAは全期間で他銘柄を圧倒する「別格の存在」
  • AVGOは高リターンと安定性を兼ね備えた「堅実な強銘柄」
  • MUは爆発的な上振れがある一方、下振れも大きい「サイクル依存型」

全銘柄の最小値(MIN)比較

ローリングリターン分析において、最も重要な指標のひとつが最小値(MIN)です。

平均リターン(AVE)は「過去の典型的なリターン」を示しますが、MINは「最悪のタイミングで買った場合のリターン」を示します。

MINを見ることで「いつ買っても一定のリターンが得られたか」——買い時リスクの大きさを測ることができます。

ドンヨーク

積立投資のように毎月一定額を投資する場合、購入タイミングを選ぶことはできません。

だからこそ、MINが高い銘柄ほど「どのタイミングで買っても報われやすい銘柄」といえます。


以下に、各ローリング期間における最小値(MIN)をまとめた表を示します。

ローリング期間10年のMINが高い順に並べています。
また、20%超を緑セルとします。

参考値として、VOO(S&P500連動ETF)・QQQ(NASDAQ100連動ETF)の実績も載せています。

スクロールできます
銘柄1年3年5年7年10年
NVDA-50.3%28.7%21.4%51.3%48.3%
AVGO-17.5%6.2%16.2%23.4%32.8%
NFLX-66.9%-21.9%0.2%9.3%23.4%
MSFT-29.4%7.7%10.4%18.8%22.5%
AAPL-26.4%8.9%13.1%23.2%21.3%
AMZN-49.6%-7.2%4.5%11.9%20.9%
META-71.2%-21.4%-12.4%-1.3%16.3%
MU-65.3%-3.2%2.7%7.7%9.4%
GOOGL-54.5%-11.4%-1.5%5.6%8.4%
VOO-18.2%5.1%6.7%9.6%11.1%
QQQ-32.6%8.5%12.1%14.1%16.2%
各ローリング期間のCAGR(MIN)

3年以上のMINでプラスを維持できた銘柄は、NVDA・AVGO・MSFT・AAPLの4銘柄のみです。
この4銘柄は「2013年以降のどのタイミングで買っても、3年以上保有すればプラスになった」という事実があります。

ドンヨーク

また、保有期間が延びるにつれてMINがどう変化するかという点にも注目です。

  • NVDAは、3年MINが28.7%と、すでに高水準からスタートしています。
    3年保有すればワーストケースでも年率28.7%というのは強すぎます。
    また、7年・10年では50%前後まで上昇しており、長期保有でのリターンの安定感は9銘柄中で突出しています。
  • AVGOは、1年MINが-17.5%と、1年保有のワーストケースでは最も下振れが小さいです。
    この値はVOOやQQQのMINよりも高く、AVGOの防御力が際立ちます。
    また、保有期間が長くなるほどMINが着実に底上げされています。
  • MSFT・AAPL全期間を通じてMINの水準が安定しており、10年MINはそれぞれ22.5%・21.3%と堅実な数字です。
  • NFLXAMZNは、1年・3年MINこそ大きなマイナス圏にありますが、10年MINは20%超であり、長期保有では十分に報われる結果となっています。
  • METAは、7年でもMINがマイナス圏に沈んでおり、保有期間を延ばしてもマイナスリターンとなるリスクが残ります。
  • MU・GOOGLは、10年MINが10%未満であり、購入タイミングによっては長期保有でもリターンが限定的になる場合があります。
ドンヨーク

なお、MINはあくまで「分析期間中の最悪のタイミングで買った場合」のリターンであり、実際にピンポイントで購入する確率は非常に低いでしょう。

よって、ワーストケースだけを意識しすぎて銘柄の実力を判断するのは早計といえます。

また、MIN比較で見劣りした結果となったMU・GOOGLについては、ここ1〜2年の株価の勢いが特に強く、私自身もこれからの成長に期待している銘柄です。

ローリングリターンのMINはあくまで過去のリスク特性を測る物差しであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。

全銘柄の平均値(AVE)比較

続いて、ローリングリターンを平均値(AVE)で比較します。

ドンヨーク

MINが「下限の安心感」を測るものだとすれば、AVEは「期待できるリターンの中心値」を示すものといえます。

ローリング期間10年のAVEが高い順に並べています。
20%台を黄色、30%台を緑色、40%以上を赤色でセルを塗りつぶしています。

参考値として、VOO(S&P500連動ETF)・QQQ(NASDAQ100連動ETF)の実績も載せています。

スクロールできます
銘柄1年3年5年7年10年
NVDA85.2%72.4%66.3%63.8%69.0%
AVGO51.3%41.7%36.8%35.6%39.1%
NFLX43.7%31.3%28.0%26.8%27.9%
MSFT27.8%27.7%29.1%29.7%27.3%
AAPL29.0%26.4%28.6%29.6%26.2%
AMZN29.7%26.8%26.0%25.7%24.8%
META37.1%25.0%20.0%19.8%21.8%
MU47.0%20.8%21.4%20.5%20.2%
GOOGL20.9%17.7%18.2%18.2%16.9%
VOO14.8%13.3%13.5%13.4%13.2%
QQQ20.8%18.6%19.1%19.4%18.3%
各ローリング期間のCAGR(AVE)

AVEでもNVDAが全期間でトップでした。
7年AVEが63.8%、10年AVEが69.0%と、長期で見ても他の銘柄との差は圧倒的です。

AVGOも文句なしの2位です。
短期・長期を問わずAVEが35%超で安定しており、「高水準のリターンを長期にわたって維持できる銘柄」としての実力が数字に表れています。

MSFT・AAPLは、期間によらずAVEが安定した水準にあります。
前述のMIN比較でも安定性が高かったため、「低リスクで安定した高いリターンを出し続ける」という観点では、最もコスパに優れた銘柄といえます。

その他の銘柄も、GOOGLを除けばほぼ全期間でAVEが20%超を維持しています。
参考値として示したVOO・QQQと比較すると、FANG+構成銘柄の水準の高さが一目でわかります。

ドンヨーク

FANG+が「優秀な銘柄で構成された指数」である理由が、ローリングリターンの結果からも実感できました。

まとめ:ローリングリターンからFANG+の”強さ”と”安定性”を実感

本記事では、FANG+構成銘柄(PLTRを除く9銘柄)のローリングリターンを比較しました。

最後に、冒頭で掲げた3つの問いに答える形でまとめます。

問い結論
長期的に高いリターンを出し続けた銘柄は?NVDAが全期間・全指標で圧倒的な1位。
10年AVEが69.0%、10年MINでさえ48.3%と、他の銘柄との差は別格。

2位はAVGOで、10年AVEが39.1%と安定した高水準を維持。
いつ買っても安定してプラスになりやすかった銘柄は?NVDA・AVGO・MSFT・AAPLの4銘柄
これらは、3年以上のローリングMINがプラス圏を維持しており、安定性が高かった。
リターンのブレが大きかった銘柄は?METAMU。いずれも極端な振れ幅を持っていた。
META:1年MAXが223.4%・MINが-71.2%
MU:1年MAXが573.7%・MINが-65.3%

大きなリターンを得られる可能性がある一方、購入タイミングによっては大きく損失を抱えるリスクも存在する。

以上の結果を踏まえると、FANG+という指数の優秀さが改めて浮かび上がります。

NVDAの爆発力・AVGOの安定した高リターン・MSFTやAAPLの底堅さ——それぞれ異なる特性を持つ銘柄を均等に保有することで、個別株のリスクを分散しながら高いリターンを狙える構成になっています。

ドンヨーク

個別銘柄のローリングリターンを深く見るほど、「1銘柄に集中するよりも、FANG+指数でまとめて持つ方が合理的」という結論にも自然と行き着くでしょう。

もちろん、NVDA・AVGOの圧倒的な実力を今後も期待して、これらを個別で多く保有するという戦略もアリだと考えます(実際の私のポートフォリオもそのような構成です)

ドンヨーク

なお、FANG+銘柄(元構成銘柄含む)の年別のリターン分析は、こちらの記事でも行っておりますので、関心のある方はぜひ読んでみてください。

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本記事はあくまで過去データに基づく独自分析であり、将来のリターンを保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任のもとでお願いします。

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